2012年08月31日
伝統工法
【伝統工法が見直されている】

日本は高度経済成長とともに伝統的な木造建築の技術や建物が衰退していきました。
解体されていく古い木造建築物は、立派で大きな柱や梁が使ってあり「もったいない」なんとかならないものかと思っていました。
工業製品化された新建材などで仕事が簡単に早く出来るようになり、技術が無くなりつつあり、またシックハウス症候群問題、環境汚染が問題になっています。
そこで徐々に自然素材の物や環境に優しい物を使うなどのグリーン建築
(循環型建築社会)が進んで行こうとしてます。
国産材を使うことが日本の山を守ると気づく人が増えて来ました。
さまざまな要因がからんで、伝統構法再評価の動きがでてきたのは、必然的なことです。
国としても、文化的・環境的な意味からも伝統構法を建築基準法に今後位置づけていこうという方向性をもっており、そのための実験や研究が急速に進められているところです。


日本は高度経済成長とともに伝統的な木造建築の技術や建物が衰退していきました。
解体されていく古い木造建築物は、立派で大きな柱や梁が使ってあり「もったいない」なんとかならないものかと思っていました。
工業製品化された新建材などで仕事が簡単に早く出来るようになり、技術が無くなりつつあり、またシックハウス症候群問題、環境汚染が問題になっています。
そこで徐々に自然素材の物や環境に優しい物を使うなどのグリーン建築
(循環型建築社会)が進んで行こうとしてます。
国産材を使うことが日本の山を守ると気づく人が増えて来ました。
さまざまな要因がからんで、伝統構法再評価の動きがでてきたのは、必然的なことです。
国としても、文化的・環境的な意味からも伝統構法を建築基準法に今後位置づけていこうという方向性をもっており、そのための実験や研究が急速に進められているところです。

2012年08月29日
日本三大美林の木曾檜
木曾ヒノキ
長野県の木曽谷を中心に一部は岐阜県にも分布

檜は木曽以外の地域では40年程で太くなるのに対して、木曽檜は同じ太さになるのに約70年もかかります。それは山の傾斜が険しく、多雨で寒さが厳しい自然環境のため、生長に時間がかかるのです。

しかしその分、木目が細かくなり、弾力性の高い木になります。また、ゆがみや縮みが少ないため、極めて建材として、適した用材になります。

木曽谷の檜は、細胞壁が緻密で年輪幅が細かく、反り・曲がりなどの狂いや割れが非常に少ない木材です。特筆すべきは、他の樹種の追随を許さない、その耐用年数の長さです。伐採後、数100年に渡り強度を増していき、1200~1300年という気の遠くなるような時間を経て伐採時の強度に戻るといわれています。世界遺産に指定された法隆寺の五重塔に木曽檜が使われているのは有名な話です。
長野県の木曽谷を中心に一部は岐阜県にも分布

檜は木曽以外の地域では40年程で太くなるのに対して、木曽檜は同じ太さになるのに約70年もかかります。それは山の傾斜が険しく、多雨で寒さが厳しい自然環境のため、生長に時間がかかるのです。

しかしその分、木目が細かくなり、弾力性の高い木になります。また、ゆがみや縮みが少ないため、極めて建材として、適した用材になります。

木曽谷の檜は、細胞壁が緻密で年輪幅が細かく、反り・曲がりなどの狂いや割れが非常に少ない木材です。特筆すべきは、他の樹種の追随を許さない、その耐用年数の長さです。伐採後、数100年に渡り強度を増していき、1200~1300年という気の遠くなるような時間を経て伐採時の強度に戻るといわれています。世界遺産に指定された法隆寺の五重塔に木曽檜が使われているのは有名な話です。
2012年08月26日
日本三大美林の秋田杉
秋田杉
米代川流域の出羽丘陵を中心に県北一帯に分布

1.耐陰性が非常に強い
秋田杉が繁茂する県内の杉林は直射日光の入らない林が多いため、このジメジメした林内のいたるところに幼稚樹が見られます。植物の育成には天然のエネルギーである太陽の光が必要なことは当然ですが、日光の入らない原始林で成長してき秋田杉はそれだけに強度の耐陰性を持っているといえます。
2.伏条性
杉をはじめとする針葉樹の繁殖には「伏条」と「立条実生(みおい)」とがあります。伏条繁殖とは親木から出た下枝が地面を伏すように這い、そのうち落土などで土をかぶり、その枝から根が出て親木から2~3m先で垂直に立ち上がり成長することを言います。立条実生とは、種子から発育することです。
伏条、立条実生の繁殖は気候的に大きく影響を受けます。雪の多い秋田県に育つ秋田杉は積雪のため伏条による繁殖率が非常に高いのです。
3.成長の持続性
ほかの地方の杉に比べ幼い時代の成長は遅いですが、老木になっても同じ程度の成長を続けます。
秋田杉ならではの木目がそろった木材が生産されるのは成長に持続性があるためです。
そして同じ秋田杉の中でも県北の米代川流域の秋田杉は最も質の高いものとして評価されています。
4.杉の質
杉の質は材色、木目、かおりが優劣を決めます。秋田杉の材色(木の中心の色、心材ともいう)は明るく澄んだ肉色が最上と言われています。
木目は細かく幅が大体そろっているものがいいとされいますが、部分的に木目の幅が広がったり狭かったりするのが普通で、極端に細かい木目はよいとはいえません。
全体的に木目の幅が広いうえ、そろっていないものは劣等材といわれ、節が多いほど劣等度も増します。かおりの点では鼻を突く清純爽快な感じをうけるのがいいとされています。


米代川流域の出羽丘陵を中心に県北一帯に分布

1.耐陰性が非常に強い
秋田杉が繁茂する県内の杉林は直射日光の入らない林が多いため、このジメジメした林内のいたるところに幼稚樹が見られます。植物の育成には天然のエネルギーである太陽の光が必要なことは当然ですが、日光の入らない原始林で成長してき秋田杉はそれだけに強度の耐陰性を持っているといえます。
2.伏条性
杉をはじめとする針葉樹の繁殖には「伏条」と「立条実生(みおい)」とがあります。伏条繁殖とは親木から出た下枝が地面を伏すように這い、そのうち落土などで土をかぶり、その枝から根が出て親木から2~3m先で垂直に立ち上がり成長することを言います。立条実生とは、種子から発育することです。
伏条、立条実生の繁殖は気候的に大きく影響を受けます。雪の多い秋田県に育つ秋田杉は積雪のため伏条による繁殖率が非常に高いのです。
3.成長の持続性
ほかの地方の杉に比べ幼い時代の成長は遅いですが、老木になっても同じ程度の成長を続けます。
秋田杉ならではの木目がそろった木材が生産されるのは成長に持続性があるためです。
そして同じ秋田杉の中でも県北の米代川流域の秋田杉は最も質の高いものとして評価されています。
4.杉の質
杉の質は材色、木目、かおりが優劣を決めます。秋田杉の材色(木の中心の色、心材ともいう)は明るく澄んだ肉色が最上と言われています。
木目は細かく幅が大体そろっているものがいいとされいますが、部分的に木目の幅が広がったり狭かったりするのが普通で、極端に細かい木目はよいとはいえません。
全体的に木目の幅が広いうえ、そろっていないものは劣等材といわれ、節が多いほど劣等度も増します。かおりの点では鼻を突く清純爽快な感じをうけるのがいいとされています。


2012年08月25日
日本三大美林 青森ヒバ
青森ヒバ
青森県の津軽-下北両半島の国有林地帯に広く大量に分布。
さらに秋田県境に接する地帯、また野辺地に近い野内川上流にも分布


ひばの材色は黄褐色、木理は通直で、肌目は緻密です。
防虫性・防蟻性
青森ひばから抽出されるヒノキチオールという成分は殺菌効果・防腐効果が非常に高いことで有名です。
そのため、青森ひばは、他の樹種に比べて、驚くほど腐りにくいのが特徴の一つです。
また、防虫性・防蟻性も高いため、シロアリも付き難く、土台として使用する場合でも、薬品処理をすることなく使用することができます。
耐水性
青森ひばは、水に強いことも特徴の一つです。水廻りの土台には、青森ひばを使う方もいらっしゃいます。
前述した、殺菌効果の高いことと、耐水性の高い材料ということから、まな板としても使われています。ても使われています。
芳香性
青森ひばは、香りも非常に良い樹です。部屋の壁などに使用すると、その香りが仄かに漂い安らぎを与えます。香りも非常に良い樹です。部屋
「青森ヒバ」は、他の樹種と比べて、驚くほど腐れにくい木材です。
その原因は、「青森ヒバ」に含まれている揮発性物質のヒノキチオールとβ-ドラブリンという
成分が、木材腐朽菌に対して強力な殺菌力を持ち、その成長を抑制するからだと云われています。どに使用すると、その香りが仄かに漂い安らぎを与えます。

青森県の津軽-下北両半島の国有林地帯に広く大量に分布。
さらに秋田県境に接する地帯、また野辺地に近い野内川上流にも分布


ひばの材色は黄褐色、木理は通直で、肌目は緻密です。
防虫性・防蟻性
青森ひばから抽出されるヒノキチオールという成分は殺菌効果・防腐効果が非常に高いことで有名です。
そのため、青森ひばは、他の樹種に比べて、驚くほど腐りにくいのが特徴の一つです。
また、防虫性・防蟻性も高いため、シロアリも付き難く、土台として使用する場合でも、薬品処理をすることなく使用することができます。
耐水性
青森ひばは、水に強いことも特徴の一つです。水廻りの土台には、青森ひばを使う方もいらっしゃいます。
前述した、殺菌効果の高いことと、耐水性の高い材料ということから、まな板としても使われています。ても使われています。
芳香性
青森ひばは、香りも非常に良い樹です。部屋の壁などに使用すると、その香りが仄かに漂い安らぎを与えます。香りも非常に良い樹です。部屋
「青森ヒバ」は、他の樹種と比べて、驚くほど腐れにくい木材です。
その原因は、「青森ヒバ」に含まれている揮発性物質のヒノキチオールとβ-ドラブリンという
成分が、木材腐朽菌に対して強力な殺菌力を持ち、その成長を抑制するからだと云われています。どに使用すると、その香りが仄かに漂い安らぎを与えます。

2012年08月24日
日本一の巨木幹回り
蒲生の大クス

日本でもっとも大きくなる樹木がクスノキである。そのクスの中でも最大に成長したものが、蒲生の大クスであるといわれている。
鹿児島からはバスで約1時間、蒲生町の中心部八幡神社に大クスは聳えている。
平成元年6月、緑の国勢調査と呼ばれた「全国巨樹巨木林調査」が環境庁によって発表された。その速報の中で、蒲生の大クスが全樹種を含めても日本一の巨樹であることが確認され、のどかな田園地帯にある蒲生町が沸きに沸いたという。
胸の高さでの幹回りがなんと24.2m
■ 推定樹齢 : 1500年
■ 樹高 : 30m
■ 根廻り : 33.57m
■ 目通り幹廻り : 24.22m

日本でもっとも大きくなる樹木がクスノキである。そのクスの中でも最大に成長したものが、蒲生の大クスであるといわれている。
鹿児島からはバスで約1時間、蒲生町の中心部八幡神社に大クスは聳えている。
平成元年6月、緑の国勢調査と呼ばれた「全国巨樹巨木林調査」が環境庁によって発表された。その速報の中で、蒲生の大クスが全樹種を含めても日本一の巨樹であることが確認され、のどかな田園地帯にある蒲生町が沸きに沸いたという。
胸の高さでの幹回りがなんと24.2m
■ 推定樹齢 : 1500年
■ 樹高 : 30m
■ 根廻り : 33.57m
■ 目通り幹廻り : 24.22m